問題03)コンロッド・ベアリングに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
①トリメタル(三層メタル)は、鋼製裏金にケルメット・メタルを焼結し、その上に鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金をめっきしたものである。
②アルミニウム合金メタルは、アルミニウムに40~50%のすずを加えた合金である。
③クラッシュ・ハイトが大き過ぎると、ベアリング・ハウジングとベアリングの裏金との密着が悪くなり、熱伝導が不良となるので焼き付きなどを起こす原因となる。
④アルミニウム合金メタルで、すずの含有率の低いものは、高いものに比べてオイル・クリアランスを大きくとる必要がある
正解 ①
解答
①が正解でトリメタルは、メインメタルやコンロッドベアリングなどの高い荷重を受ける部分に使用され、鋼製裏金にケルメット・メタル(銅・鉛(20-50%)合金)を焼結し、その上に鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金をめっきしたもので、ケルメットメタルの機械的強度を生かし、その欠点でもあるなじみ性、埋没性のわるさなどを鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金により補ったものです。
②アルミニウム合金メタルは、アルミニウムに10%~20%のすずを加えた合金である。
③クラッシュ・ハイトが小さ過ぎると、ベアリング・ハウジングとベアリングの裏金との密着が悪くなり、熱伝導が不良となるので焼き付きなどを起こす原因となる。
④アルミニウム合金メタルで、すずの含有率の高いものは、低いものに比べてオイル・クリアランスを大きくとる必要がある。
以上