工学・整備機器問題01(自動車材料)の関連問題その3

問題

自動車の材料に用いられる鉄鋼に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

①炭素鋼は、硬鋼と軟鋼に大別され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が少ない。

②普通鋳鉄は、熱間圧延板を更に常温で圧延し、表面が平滑処理されたものである。

③合金鋳鉄は、炭素鋼にニッケル、クロム、モリブデンなどの金属を一種類又は数種類を加えたものである。

④球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化にするためにマグネシウムなどの金属を加えたものである。

解答

①炭素鋼は、硬鋼と軟鋼に大別され、軟鋼硬鋼より炭素を含む量が少ない。
入れ替えると正しい文章になる。

冷間圧延鋼板は、熱間圧延板を更に常温で圧延し、表面が平滑処理されたものである。
この文章は冷間圧延鋼板の説明文である。

③合金鋳鉄は、普通鋳鉄にニッケル、クロム、モリブデンなどの金属を一種類又は数種類を加えたものである。

炭素鋼ではなく普通鋳鉄である。また、合金鋳鉄はカム・シャフトやシリンダ・ライナなどに使用されている。

④これは正しい文章です。
鋳鉄は、鋼に比べて複雑な形状のものが比較的安価に製造できますが、もろい(割れやすい)という欠点があります。
そこで普通鋳鉄に含まれる黒鉛をマグネシウムなどの金属を加えて球状化することにより、強度や耐摩耗性などを向上させたものが球状黒鉛鋳鉄です。

解答 ④

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