工学・整備機器問題06

エンジンの諸損失に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
(1) 機械損失は、潤滑油の粘度やエンジン回転速度による影響が大きく、冷却水の温度による影響は受けない。

(2) 熱損失は、ピストンやピストン・リングなどの摩擦損失とウォータ・ポンプ、オイル・ポンプなどの補機駆動の損失からなっている。

(3) ポンプ損失(ポンピング・ロス)とは、燃焼ガスの排出及び混合気を吸入するための動力損失をいう。

(4) ふく射損失とは、燃焼室壁を通して冷却水へ失われる冷却損失や排気ガスにもち去られる排気損失からなっている。

回答 ③

解説

①機械損失は冷却水の温度による影響は大きいです。
そのわかりやすい例として潤滑油ですが、オイルは温度による粘度の変化が大きく、
温度が低いと粘っこく、高いとサラサラになります。当然粘っこいと抵抗は大きく
なります。

②熱損失とは、冷却損失、排気損失、ふく射損失があり、摩擦損失や機械損失は含まれ
ません。冷却損失はシリンダブロック壁から熱を熱量が奪われ、排気損失は排気ガス
の中にまだエネルギーとしての力が残っているものを捨てている。
ふく射損失はシリンダやシリンダヘッドなどから空気中や周りの物体へ熱を放散して
いる。

③ポンプ損失とはピストンが排気ガスをシリンダから押し出したり、混合気を吸い込んだり
するときのエネルギーの損失を言います。(正解文)

④ふく射損失とは先ほどの熱損失での説明の通りです。

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