2015年09月 一覧

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工学・整備機器問題01

問題01

自動車の材料に用いられている鉄鋼に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

①炭素鋼は、硬鋼と軟鋼に大別され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が少ない。

②球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化するためにマグネシウムなどの金属を加えたもので、クランクシャフトなどに使用されている

③合金鋳鉄は、普通鋳鉄にクロム、モリブデン、ニッケルなどの金属を一種類又は数種類加えたもので、カムシャフトやシリンダ・ライナなどに使用されている。

④普通鋳鉄は、破断面がねずみ色で、フライホイールやブレーキ・ドラムなどに使用されている。

 

 

解答 ①

 

 

解説

① これが解答です。
炭素鋼は、硬鋼と軟鋼に大別され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が多い
炭素の含有量が多いほど鋼は硬くなる。

②球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化するためにマグネシウムなどの金属を加えたもので、クランクシャフトなどに使用されている

③合金鋳鉄は、普通鋳鉄にクロム、モリブデン、ニッケルなどの金属を一種類又は数種類加えたもので、カムシャフトやシリンダ・ライナなどに使用されている。

④普通鋳鉄は、破断面がねずみ色で、フライホイールやブレーキ・ドラムなどに使用されている。

 

以上

 

 


シャシ問題05

問題05

CAN通信システムに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

①CAN_H、CAN_L とも2.5Vの状態をレセシブとよび、 CAN_H が3.5V、CAN_L が1.5Vの状態をドミナントとよんでいる。

②CAN通信システムは、CANバス上のデータを必要とする複数のECUが同時にデータ・フレームを受信することができない。

③”バス・オフ”状態とは、エラーを感知した結果、リカバリが実行され、エラーが解消されて通信を再開した状態をいう

④一端の終端抵抗が破損すると、通信はそのまま継続され、耐ノイズ性にも影響はないが、ダイアグノーシス・コードが出力されることがある。

 

 

 

解答 ①

 

 

解説

①は正しい文章である。
CANは耐ノイズ性の強化を考慮して設計され、相互接続された機器間のデータ転送に使われる規格。
通常は2本の通信線から成り、電圧の差動によって信号が送信される。双方の線にいくらかの電圧が加わっても電圧の差には大きな変化がないので、ノイズに強いという性質がある。

②CAN通信システムは、CANバス上のデータを必要とする複数のECUが同時にデータ・フレームを受信することができる。ただし、データには優先順位を決めて受信するようになっている。

③バス・オフ状態とは、エラーを感知した結果、リカバリが実行され、エラーが解消されずに通信を停止した状態を言うをいう。とすれば正しい文章になる。
この場合もダイアグノーシス・コードが出力されることがある。

④一端の終端抵抗が破損すると、通信はそのまま継続され、耐ノイズ性が低下する
とすれば正しい文章になる。

 

 

CANについては非常に情報が多いので非常に詳しく説明したサイトがありますのでこちらでじっくり勉強してください。

http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/kw/can_basic.html

http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/kw/can_basic.html

http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/kw/can_basic.html

http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/kw/can_basic.html


シャシ問題04

問題04

前進4段のロックアップ機構付き電子制御式ATのトルク・コンバータに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

①クラッチ・ポイントの速度比は、一般に0.8~0.9程度である。

②カップリング・レンジでは、トルクの増大作用は行われない。

③トルク比は、タービン・ランナが停止(速度比ゼロ)しているときが最大である。

④コンバータ・レンジでは、速度比に比例して伝達効率が上昇する。

 

 

解答 ④

 

解説

①クラッチ・ポイントは、コンバータ・レンジとカップリング・レンジのつなぎ目に位置し、その速度比は一般に0.8~0.9ほどであるから正しい。

②カップリング・レンジでは、トルクの増大作用は行われない。
これはステータが空転し始めた点がクラッチ・ポイントといい、クラッチ・ポイント以降をカップリング・レンジと呼び、ステータからのトルク増大はなくなる。

③トルク比は、タービン・ランナが停止(速度比ゼロ)しているときが最大である。
トルク比はタービン・ランナが停止しているとき最大になります。このときをストール・トルク比といい、一般的に2.0~2.5程度です。

カップリング・レンジでは、速度比に比例して伝達効率が上昇する。とすれば正しい文章となる。

 

以上


シャシ問題03

問題02

プラネタリ・ギヤ・ユニット式ATの構成部品に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

①バンド・ブレーキ機構は、リバース・クラッチ・ドラムを介してフロント・サン・ギヤを固定する。

②リバース・クラッチは、2種類のプレート(ドライブ・プレートとドリブン・プレート)が数枚交互に組み付けられており、ピストンに油圧が作用すると両プレートが分離するようになっている。

③バンド・ブレーキ機構は、ブレーキ・バンドやロー・リバース・ブレーキで構成されている。

④スプラグ式ワンウェイ・クラッチは、インナ・レースとアウタ・レースとの間に設けたローラの働きによって、一定の回転方向にだけ動力が伝えられる。

 

 

解答  ①

 

 

解説

①正解文でこれに加えてブレーキ・バンド、サーボ・ピストンなどが構成部品としてある。

②正しくは「リバース・クラッチは、2種類のプレート(ドライブ・プレートとドリブン・プレート)が数枚交互に組み付けられており、ピストンに油圧が作用すると両プレートが密着するようになっている。」

③正しくは「バンド・ブレーキ機構は、ブレーキ・バンドやサーボ・ピストンで構成されている。」

④正しくは「スプラグ式ワンウェイ・クラッチは、インナ・レースとアウタ・レースとの間に設けたスプラグの働きによって、一定の回転方向にだけ動力が伝えられる。」

 

 

以上


シャシ問題02

問題02

CVT(スチール・ベルトを用いたベルト式無段変速機)に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

①スチール・ベルトは、多数のエレメントと多層のスチール・バンド1本で構成されている。

②スチール・ベルトは、エレメントの引っ張り作用によって動力が伝達されている。

③プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が低いときは、プーリの溝幅が狭くなるため、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は大きくなる

④コントロール・ユニットは、車両走行状態に適したプーリ比(変速比)となるようにプライマリ・プーリの可動シーブ(油圧室)に掛かる作動油圧を制御している。

 

 

解答 ④

 

 

解説

①正しくは「スチール・ベルトは、多数のエレメントと多層のスチール・バンド2本で構成されている。」

②正しくは「プーリーからの駆動力はスチール・ベルトにびっしり配置され、隣り合ったエレメントからエレメントへの圧力として伝達されその圧縮作用によって動力が伝達されている。」

③正しくは「プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が低いときは、プーリの溝幅が広くなるため、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は小さくなる。」

④ 正解

 

以上