問題01
油圧式パワー・ステアリングのベーン型オイル・ポンプに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
①ハンドルの操舵抵抗が大きくなるとオイル・ポンプの吐出圧力(負荷)も増大する。
②吐出圧力により軸受に掛かる荷重が平均化されるので、バランス型オイル・ポンプとも呼ばれている。
③規定値以上の送油量及び送油圧力にならないように、フロー・コントロール・バルブ及びプレッシャ・リリーフ・バルブを備えている。
④オイル・ポンプの吐出量が規定値以上になると、オイル・ポンプからのオイルはすべてコントロール・バルブへ送られる。
解答 ④
解説
④が不適切な解答となっています。
それは「吐出量が規定値以上になると、オイル・ポンプからのオイルはすべてコントロール・バルブへ送られる」となっていますが正しくは「吐出量が規定値以上になると、オイル・ポンプからのオイルはフロー・コントロール・バルブを介してリザーブタンクへ戻されます」が適切な解答となります。
①正解文ですが、「操舵抵抗が大きくなるとオイル・ポンプの吐出圧力(負荷)も増大する」だけだと完璧な文章ではなく、際限なく吐出圧力が増大すると故障の原因となるため規定値以上にならないようにプレッシャ・リリーフ・バルブが設けられている。
②1回転当たり2回分のポンプ作用を行うため吐出圧力により軸受に掛かる荷重が平均化され、バランス型オイル・ポンプと呼ばれることもある。
③そのまま適切な文章です。油量と油圧をフロー・コントロール・バルブ及びプレッシャ・リリーフ・バルブで適切にコントロールしている。
以上