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2Gシャシ問題08(ブレーキ装置)

問題

ブレーキに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

①ブレーキは、自動車の熱エネルギを運動エネルギに変える装置である。

②停止距離とは、危険知覚後、運転者がアクセル・ペダルから足を離したときから車両が停止するまでに走行した距離をいう。

③ブレーキ液は、走行期間が増すにつれて、含まれる水分が増加する性質がある。

④制動距離とは、ブレーキが作用して減速し始めてから車両が停止するまでに走行した距離をいう。

 

 

解説

停止距離=空走距離+制動距離

空走距離は危険知覚後、運転者がアクセル・ペダルから足を離したときからブレーキが作用をはじめるまでの走行距離。
制動距離とはブレーキが作用して減速し始めてから車両が停止するまでの走行距離。

だから②、④は正しい文章である。
③ブレーキ液は圧力を掛けたり、圧力が抜けたりするたびまた、温度が上昇したり、下降したりすることによって空気中の水分を吸収していく。
だから③も正しい文章である。
水分を多く含んでしまうとベーパーロックを起こしてしまうのでとても危険です。
ブレーキ液は定期的に交換する必要があります。

①は「ブレーキは、自動車の運動エネルギーをエネルギーに変える装置である。」
で正しい文章に変わる。

 

解答 ①

 

 


2Gシャシ問題07(ABS油圧回路)

問題

図に示す電子制御式ABSの油圧回路において、保持ソレノイド・バルブと減圧ソレノイド・バルブに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。ただし、図の油圧回路は、通常作動時を表す。

 

電子制御式ABSの油圧回路

 

①増圧作動時には、減圧ソレノイド・バルブへの電流がONとなり、ポートBは開く。

②増圧作動時には、保持ソレノイド・バルブへの電流がONとなり、ポートAが閉じる。

③保持作動時には、減圧ソレノイド・バルブへの電流がOFFとなり、ポートBは閉じる。

④減圧作動時には、保持ソレノイド・バルブへの電流がOFFとなり、ポートAが開く。

 

 

解説

 

増圧、減圧、保持作動時の各バルブの動作を確認しましょう。

 

①各バルブに制御信号がきていないときの状態は

保持ソレノイドバルブは  開
減圧ソレノイドバルブは  閉

保持ソレノイドバルブは万一制御が故障した場合でも(制御信号がこなくても)ブレーキは効かなければならないので開いています。
減圧ソレノイドバルブは開くとブレーキの効きが悪くなるので閉じています。

 

 

②増圧状態のとき

保持ソレノイドバルブは  開
減圧ソレノイドバルブは  閉

保持ソレノイドバルブは油圧がしっかり掛からなくてはならないので開いています。
減圧ソレノイドバルブはブレーキをしっかり作動させるためには閉じていなくてはなりません。

 

 

③保持状態のとき

保持ソレノイドバルブは  閉
減圧ソレノイドバルブは  閉

増圧も減圧もしないので両方閉じている。

 

 

④減圧状態のとき

保持ソレノイドバルブは  閉
減圧ソレノイドバルブは  開

保持ソレノイドバルブは油圧は必要ないので閉じています。増圧をとめる。
減圧ソレノイドバルブは油圧を下げるため開いています。

 

 

 

解答 ③

①、②、④は上の説明を見てもらうと解りますが不適切です。

③は適切な文章となります。

 

 

 


2Gシャシ問題06(粘性式差動制限型ディファレンシャル)

問題

粘性式差動制限型ディファレンシャルに関する次の文章の(   )に当てはまるものとして、適切なものは次のうちどれか。

粘性式差動制限型ディファレンシャルに用いられているビスカス・カップリングは、インナ・プレートとアウタ・プレートの差動回転速度が(     )ビスカス・トルク(差動制限力)が発生する。

 

①小さいときほど大きな

②大きいときほど大きな

③大きいときほど小さな

④なくなったときに大きな

 

 

 

解説

ビスカス・カップリングは頑丈な円筒形のケースの中に無数のクラッチプレートを収め動力伝達の媒体に特殊なシリコンオイルを使用している。
回転差が大きい状態が続くと発熱による体積膨張が発生し、カップリング内のプレート同士が接触することによりクラッチ作用で左右の車輪の回転差をなくす機構である。
そのため左右の車輪の回転差が大きいと大きなビスカス・トルクを発生する。

 

 

解答 ②

 

 

 


2Gエンジン問題03コンロッドベアリングの関連問題その4

コンロッドベアリングの関連問題その4

 

コンロッド・ベアリングに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

 

①アルミニウム合金メタルは、アルミニウムに40~50%のすずを加えた合金である。

 

②クラッシュ・ハイトが大き過ぎると、ベアリング・ハウジングとベアリングの裏金との密着が悪くなり,熱伝導が不良となるので焼き付きなどを起こす原因となる。

 

③アルミニウム合金メタルですずの含有率の低いものは、高いものに比べてオイル・クリアランスを大きくする必要がある。

 

④トリメタル(三層メタル)は、鋼製裏金にケルメット・メタルを焼結し,その上に鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金をメッキしたものである。

 

 

 

解説

①アルミニウム合金メタルは、アルミニウムに10~20%のすずを加えた合金である。
このように変更すると正しい文章となる。

 

②クラッシュ・ハイトが小さ過ぎると、ベアリング・ハウジングとベアリングの裏金との密着が悪くなり,熱伝導が不良となるので焼き付きなどを起こす原因となる。
このように変更すると正しい文章になる。

 

③アルミニウム合金メタルですずの含有率の高いものは、低いものに比べてオイル・クリアランスを大きくする必要がある。
このように変更すると正しい文章となる。

 

④適切な文章です。

 

このような文章の問題は正確に理解することが一番いいのですが、時間がないとか、頭の中がごちゃ混ぜになって解らないという時は上の文章のように正しい言葉に置き換えて、正しい文章を何度も読み返すといい。

何度も読み返した後、数値や言葉を置き換えた文章を読むと違和感を感じるようになります。
違和感を感じたときは間違っている文章ということになります。

 

解答 ④

 

 

 


2Gエンジン問題03コンロッドベアリングの関連問題その3

コンロッドベアリングの関連問題その3

 

コンロッド・ベアリングに要求される性質のうち、耐疲労性に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

①ベアリングとクランクシャフト・ピンとに金属接触が起きた場合、ベアリングが焼き付きにくい性質をいう。

 

②ベアリングに繰り返し荷重が加えられても、その機械的性質が変化しにくい性質をいう。

 

③ベアリングをクランクシャフト・ピンに組み付けた場合に、最初は当たりが幾分悪くてもすぐにクランクシャフト・ピンになじむ性質をいう。

 

④異物などをベアリングの表面に埋め込んでしまう性質をいう。

 

 

 

 

解説

①これは非焼付性という。

 

②これが耐疲労性である。

 

なじみ性という。

 

埋没性という。

 

 

 

解答 ②