問題04
前進4段のロックアップ機構付き電子制御式ATのトルク・コンバータに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
①クラッチ・ポイントの速度比は、一般に0.8~0.9程度である。
②カップリング・レンジでは、トルクの増大作用は行われない。
③トルク比は、タービン・ランナが停止(速度比ゼロ)しているときが最大である。
④コンバータ・レンジでは、速度比に比例して伝達効率が上昇する。
解答 ④
解説
①クラッチ・ポイントは、コンバータ・レンジとカップリング・レンジのつなぎ目に位置し、その速度比は一般に0.8~0.9ほどであるから正しい。
②カップリング・レンジでは、トルクの増大作用は行われない。
これはステータが空転し始めた点がクラッチ・ポイントといい、クラッチ・ポイント以降をカップリング・レンジと呼び、ステータからのトルク増大はなくなる。
③トルク比は、タービン・ランナが停止(速度比ゼロ)しているときが最大である。
トルク比はタービン・ランナが停止しているとき最大になります。このときをストール・トルク比といい、一般的に2.0~2.5程度です。
④カップリング・レンジでは、速度比に比例して伝達効率が上昇する。とすれば正しい文章となる。
以上