エンジン関連問題 一覧

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エンジン問題で表示した問題に関連した問題を集めてみました。

2G国家試験エンジン問題04(故障探求)の関連問題

問題)
エンジンから発生するノッキングの推定原因として、不適切なものは次のうちどれか。

 

(1) 点火時期が進み過ぎている。

(2) 適正なスパーク・プラグに対して熱価の高いプラグを使用している。

(3) 適正なオクタン価の燃料に対してオクタン価の低い燃料を使用している。

(4) 燃焼室にカーボンが堆積している。

 

 

 

解説)

ノッキングの原因はいくつかあるのでそれを表記しよう。

①点火時期の不良(進み過ぎている場合)

②オーバーヒート

③燃料のオクタン価の不適正(低い)

④燃焼室へのカーボンのたい積

⑤スパーク・プラグの熱価の不適正(低い)

⑥ノック・センサの不良

⑦バキューム・センサ又はエアフロメータの不良

⑧ECUの不良

 

などがある。

 

問題から見ていこう

 

問題1)は
解説の①に該当し、点火時期が進みすぎている場合はノッキングを起こしてしまうので適切

 

問題2)は
解説の解説⑤に該当しそうですが問題は高熱価型を使用しているのに対し、解説は低熱価の場合ノッキングを起こすとなっている。
したがって問題2)がノッキングを起こす原因とはならないので不適切なものとなる。

 

問題3)は
解説③に該当しガソリンのオクタン価が低い場合ノッキングを起こすので適切

 

問題4)は
解説④に該当し、カーボンが火種となりノッキングの原因になるので適切

 

 

 

 

 

 

解答 (2)

 

 

 

 


2Gエンジン問題03コンロッドベアリングの関連問題その4

コンロッドベアリングの関連問題その4

 

コンロッド・ベアリングに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

 

①アルミニウム合金メタルは、アルミニウムに40~50%のすずを加えた合金である。

 

②クラッシュ・ハイトが大き過ぎると、ベアリング・ハウジングとベアリングの裏金との密着が悪くなり,熱伝導が不良となるので焼き付きなどを起こす原因となる。

 

③アルミニウム合金メタルですずの含有率の低いものは、高いものに比べてオイル・クリアランスを大きくする必要がある。

 

④トリメタル(三層メタル)は、鋼製裏金にケルメット・メタルを焼結し,その上に鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金をメッキしたものである。

 

 

 

解説

①アルミニウム合金メタルは、アルミニウムに10~20%のすずを加えた合金である。
このように変更すると正しい文章となる。

 

②クラッシュ・ハイトが小さ過ぎると、ベアリング・ハウジングとベアリングの裏金との密着が悪くなり,熱伝導が不良となるので焼き付きなどを起こす原因となる。
このように変更すると正しい文章になる。

 

③アルミニウム合金メタルですずの含有率の高いものは、低いものに比べてオイル・クリアランスを大きくする必要がある。
このように変更すると正しい文章となる。

 

④適切な文章です。

 

このような文章の問題は正確に理解することが一番いいのですが、時間がないとか、頭の中がごちゃ混ぜになって解らないという時は上の文章のように正しい言葉に置き換えて、正しい文章を何度も読み返すといい。

何度も読み返した後、数値や言葉を置き換えた文章を読むと違和感を感じるようになります。
違和感を感じたときは間違っている文章ということになります。

 

解答 ④

 

 

 


2Gエンジン問題03コンロッドベアリングの関連問題その3

コンロッドベアリングの関連問題その3

 

コンロッド・ベアリングに要求される性質のうち、耐疲労性に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

①ベアリングとクランクシャフト・ピンとに金属接触が起きた場合、ベアリングが焼き付きにくい性質をいう。

 

②ベアリングに繰り返し荷重が加えられても、その機械的性質が変化しにくい性質をいう。

 

③ベアリングをクランクシャフト・ピンに組み付けた場合に、最初は当たりが幾分悪くてもすぐにクランクシャフト・ピンになじむ性質をいう。

 

④異物などをベアリングの表面に埋め込んでしまう性質をいう。

 

 

 

 

解説

①これは非焼付性という。

 

②これが耐疲労性である。

 

なじみ性という。

 

埋没性という。

 

 

 

解答 ②

 

 


2Gエンジン問題03コンロッドベアリングの関連問題その2

コンロッドベアリングの関連問題その2
コンロッド・ベアリングに要求される性質に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

①非焼き付き性とは、ベアリングとクランク・ピンとに金属接触が起きた場合に、ベアリングが焼き付きにくい性質をいう。

②埋没性とは、ベアリングに繰り返し荷重が加えられても、その機械的性質が変化しにくい性質をいう。

③なじみ性とは、ベアリングをクランク・ピンに組み付けた場合に、最初は当たりが幾分悪くてもすぐにクランク・ピンになじむ性質をいう。

④耐食性とは、酸などにより腐食されにくい性質をいう。

 

 

 

解説

①適切な文章です。
非焼付性とは油膜が切れた場合でもすぐに焼き付きを起こさないように摩擦係数が小さくなるように工夫している。

不適切な文章です。
繰り返し荷重が加えられても機械的性質が変化しない性質とは耐疲労性という。
埋没性とは金属片やスラッジがシャフトとベアリングの間に入ってきた場合逃げ場がないとシャフトに傷が入ってしまう。
金属片やスラッジをベアリングの中に埋め込んでしまう性質のことを埋没性という。

③適切な文章です。
なじみ性とは新しいベアリングをシャフトに取り付けた場合シャフトの形になじんでいないベアリングをできるだけ早く、シャフトの微妙な個性的な形に合わせることを言う。

④適切な文章です。
耐食性とは腐食に耐えることを言う。

 

 

 

 

解答 ②

 

 

 

 

 

 

 


2Gエンジン問題03コンロッドベアリングの関連問題その1

コンロッドベアリングの関連問題その1

コンロッド・ベアリングに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

 

①アルミニウム合金メタルで、すずの含有率の低いものは、高いものに比べてオイル・クリアランスを大きくする必要がある。

 

②トリメタル(三層メタル)は、鋼製裏金にケルメット・メタルを焼結し、その上に鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金をめっきしたものである。

 

③アルミニウム合金メタルは、アルミニウムに40~50%のすずを加えた合金である。

 

④クラッシュ・ハイトが大き過ぎると、ベアリング・ハウジングとベアリングの裏金との密着が悪くなり、熱伝導が不良となるので焼き付きなどを起こす原因となる。

 

 

 

解答

 

①これはすずの含有率が低いものではなく高いものとすると正しい文章になる。

なぜすずの含有率が高いものはオイルクリアランスを大きくする必要があるのか、それは、すずの含有率の高いものはなじみ性や耐摩耗性には優れているが、熱膨張率が大きいので、オイルクリアランスを大きくしないといけないのである。

 

トリメタル(三層メタル)は、鋼製裏金にケルメット・メタルを焼結し、その上に鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金をめっきしたものである。

これは正しい文章でその通りである。

 

③アルミニウム合金メタルは、アルミニウムに1020%のすずを加えた合金である。

とすれば正しい文章となる。

 

クラッシュ・ハイトが大き過ぎると、ベアリング・ハウジングとベアリングの裏金との密着が悪くなり、熱伝導が不良となるので焼き付きなどを起こす原因となる。

これはクラッシュハイトが小さい場合である。

逆に大きすぎる場合はベアリングが波打って局部的に強く接触し、ベアリングの早期破損の原因になる。
クリアランスの測定はプラスチゲージと呼ばれる細いプラスチックの糸のようなものをジャーナルとベアリングの間に挟んで規定トルクでキャップを締め付けてそのゲージの圧縮状態で隙間を確認できる。おおよそ5μm位だと思えばよい。

 

 

解答 ②