エンジン関連問題 一覧

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2G国家試験エンジン問題02の関連問題その3

エンジン問題02の関連問題その3

点火時期制御の必要性について、次の文章の(  )に当てはまるものとして、適切なものはどれか。

一般に,クランク角度で上死点後約10°のときにシリンダ内の燃焼圧力が最大になればエンジンの出力も最大になるので、エンジン回転速度が(  )必要がある。

 

 

①低いときは点火時期を早める

 

②変っても点火時期を一定に保つ

 

③高いときは点火時期を早める

 

④高いときは点火時期を遅くする

 

 

 

解説

 

エンジンが回転しているときその回転は一定ではない。
ゆっくりした回転のときや高速で回転するときなど変化に富んでいる。
でも、ガソリンの気化した燃焼ガスが引火して燃焼が最高点に達するまでの時間はほぼ一定である。
ということは同じタイミングで点火すると燃焼が最高点になるときがバラバラになる。
そこで燃焼の圧力がピストンに伝わり、エンジンの出力を最高の状態に維持するためには、点火時期を変化させる必要がある。
問題は
一般に,クランク角度で上死点後約10°のときにシリンダ内の燃焼圧力が最大になればエンジンの出力も最大になるので、エンジン回転速度が(  )必要がある。
の(   )の中に入れる適切な言葉は「エンジン回転速度が(高いときは点火時期を早める)必要がある。」となる。

 

 

解答 ③

 

 

 

 


2G国家試験エンジン問題02の関連問題その2

エンジン問題02の関連問題その2

 

エキゾースト・バルブから排出されるNOxの低減策に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

①減速時、排気系統への空気導入により、未燃焼ガスの燃焼を促進させると共に、触媒により酸化促進を図る。

 

②バルブ・タイミングの変更や、EGR装置を使って、不活性な排気ガスを一定量だけ吸気側に導入し、最高燃焼ガス温度を下げる。

 

③燃焼室の形状を改良し、混合気に渦流等を与えることで燃焼を速め、最高燃焼ガス温度の時間を短くする。

 

④空燃比制御装置により、理論空燃比付近の狭い領域に空燃比を制御し、理論空燃比領域で有効に作用する三元触媒を使って排気ガス中のNOxを還元する。

 

 

 

解説

① これは減速時制御装置といい、HC,COの低減装置のことである。

 

② Noxの発生過程は内燃機関において高温、高圧の元で完全燃焼すると発生する。
したがって高温にならないように燃焼ガスの一部を吸入装置に還元し不活性ガスを混合気に加え燃焼温度を下げることによりNOxを低減させる。EGR還元装置という。

 

③混合気に過流(スワール)を与えることにより燃焼速度を上げる。短い時間で燃えてしまうことにより燃焼温度が上がらない。

 

④三元触媒を使うことでCO,HC,NOxを低減する。
しかし、三元触媒をうまく活用するには吸入混合気の混合比を狭い範囲に収めなければならず、コンピューターによるシビアな調整が必要となる。

 

 


2G国家試験エンジン問題02の関連問題その1

エンジン問題02の関連問題その1

 

エキゾースト・バルブから排出されるCO、HCの低減方法に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

①減速時にスロット・バルブが急激に閉じないようにして、空気量不足による不完全燃焼を防止する。

 

②バルブ・タイミングを変更して、オーバラップ時の未燃焼ガスの排出を防止する。

 

③インレット・マニホールドの形状を改良して、各シリンダへの混合気配分の均質化を図る。

 

④減速時に吸気系統への空気導入により、未燃焼ガスの燃焼を促進させると共に、触媒による酸化促進を図る。

 

 

 

解説

 

①濃い混合気を出さない工夫。減速時にはスロットルバルブが急激に閉じて空気が遮断され、一時的に濃い混合気になる恐れがある。それを防止する機構として減速時制御装置がある。

 

②バルブのオーバーラップとは排気バルブと吸気バルブが同時に開いている期間のことを言い、オーバーラップ期間が長いほど吸入バルブより新規混合気が流入しそのまま排気バルブを通りエキゾーストへ抜けて行く。
これが未燃焼ガスHCとして有害なガスである。オアーバーラップの期間を短く調整することによりHCの排出を抑えることができる。

 

③インレット・マニホールドはシリンダに配置によって1番から4番または6番シリンダへの長さが違う。その長さの違いによって吸入空気量が変化する。それをできるだけ差がないようにインレット・マニホールドの長さやシリンダへの配置や、インレットマニホールドの内径を変化させ調整している。

 

④減速時に排気系統への空気導入により、未燃焼ガスの燃焼を促進させると共に、触媒による酸化促進を図る。
吸気系統ではなく排気系統への空気導入で排気ガス中の未燃焼ガスを再燃焼させ、触媒に必要な空気量を確保している。二次空気導入装置という。

 

 

 

解答 ④

 

 

 

 

 


2G国家試験エンジン問題01の関連問題その4

エンジン01関連問題その4

 

ピストン・リングのスカッフ現象に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

①カーボンやスラッジ(燃焼生成物)が固まってピストン・リングが動かなくなる現象をいう。

 

②ピストン・リングがリング溝と密着せずに浮き上がる現象をいう。

 

③シリンダ壁の油膜が切れてリングとシリンダ壁が直接接触し、リングやシリンダの表面に引っかき傷ができる現象をいう。

 

④ピストン・リングの拡張力が小さいほど、ピストン・リング幅が厚いほど、また、ピストン速度が速いほど起こりやすい。

 

 

 

 

解説

 

① ピストン・リングが動かなくなる現象はスティック現象である。

 

② リング溝と密着せずに浮き上がる現象はフラッタ現象である。

 

③ 油膜が切れて、リングとシリンダ壁が直接接触しリングやシリンダ表面に引っかき傷ができる現象は問題のスカッフ現象である。

 

④ ピストンリングの拡張力が弱く、リングの幅が厚く、ピストン速度が速いと起きる現象はフラッタ現象である。

 

 

 

 

 

解答 ③


2G国家試験エンジン問題01の関連問題その3

エンジン01関連問題その3

ピストン・リングのスティック現象に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

①シリンダ壁の油膜が切れる現象をいう。

 

②ピストン・リングがリング溝と密着せずに浮き上がる現象をいう。

 

③ピストン・リングやシリンダの表面に引っかき傷ができる現象をいう。

 

④カーボンやスラッジによりピストン・リングが固着する現象をいう。

 

 

 

解説

 

①、③ シリンダ壁の油膜が切れるとピストンリングやシリンダの表面に引っかき傷ができる。これはスカッフ現象という。

 

② ピストンリングがリング溝の中で浮き上がり、踊る現象はフラッタ現象という。

 

④ カーボンやスラッジによってピストンリングが固着する現象、これがスティック現象という。

 

 

解答 ④