エンジン01関連問題その2
ピストン・リングに起こる異常現象のうち、フラッタ現象に関する記述として、適切なものは次のうちどれか
①カーボンやスラッジ(燃焼生成物)が固まってピストン・リングが動かなくなる。
②ピストン速度が遅いほど起こりやすい。
③シリンダ壁の油膜が切れてリングとシリンダ壁が直接接触し、リングやシリンダの表面に引っかき傷ができる。
④ピストン・リングの拡張力が小さいほど、ピストン・リング幅が厚いほど、また、ピストン速度が速いほど起こりやすい。
解説
①カーボンやスラッジがリング溝の中で固着してピストンリングが動かなくなることはスティック現象という。フラッタ現象ではない。
②フラッタ現象はピストンスピードが速い(高い)ほど起こりやすい。
問題は「ピストン速度が遅いほど」となっていて間違いである。
③の文章はスカッフ現象の説明である。
④フラッタ現象の説明文である。
ピストンリングの拡張力が弱い、リングの幅が厚くシリンダとの接触面積が広い(接触抵抗が大きい)、ピストン速度が高い(速い)などの条件でフラッタ現象は起きる。
解答 ④