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2G国家試験エンジン問題02の関連問題その1

エンジン問題02の関連問題その1

 

エキゾースト・バルブから排出されるCO、HCの低減方法に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

①減速時にスロット・バルブが急激に閉じないようにして、空気量不足による不完全燃焼を防止する。

 

②バルブ・タイミングを変更して、オーバラップ時の未燃焼ガスの排出を防止する。

 

③インレット・マニホールドの形状を改良して、各シリンダへの混合気配分の均質化を図る。

 

④減速時に吸気系統への空気導入により、未燃焼ガスの燃焼を促進させると共に、触媒による酸化促進を図る。

 

 

 

解説

 

①濃い混合気を出さない工夫。減速時にはスロットルバルブが急激に閉じて空気が遮断され、一時的に濃い混合気になる恐れがある。それを防止する機構として減速時制御装置がある。

 

②バルブのオーバーラップとは排気バルブと吸気バルブが同時に開いている期間のことを言い、オーバーラップ期間が長いほど吸入バルブより新規混合気が流入しそのまま排気バルブを通りエキゾーストへ抜けて行く。
これが未燃焼ガスHCとして有害なガスである。オアーバーラップの期間を短く調整することによりHCの排出を抑えることができる。

 

③インレット・マニホールドはシリンダに配置によって1番から4番または6番シリンダへの長さが違う。その長さの違いによって吸入空気量が変化する。それをできるだけ差がないようにインレット・マニホールドの長さやシリンダへの配置や、インレットマニホールドの内径を変化させ調整している。

 

④減速時に排気系統への空気導入により、未燃焼ガスの燃焼を促進させると共に、触媒による酸化促進を図る。
吸気系統ではなく排気系統への空気導入で排気ガス中の未燃焼ガスを再燃焼させ、触媒に必要な空気量を確保している。二次空気導入装置という。

 

 

 

解答 ④

 

 

 

 

 


2G国家試験エンジン問題01の関連問題その4

エンジン01関連問題その4

 

ピストン・リングのスカッフ現象に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

①カーボンやスラッジ(燃焼生成物)が固まってピストン・リングが動かなくなる現象をいう。

 

②ピストン・リングがリング溝と密着せずに浮き上がる現象をいう。

 

③シリンダ壁の油膜が切れてリングとシリンダ壁が直接接触し、リングやシリンダの表面に引っかき傷ができる現象をいう。

 

④ピストン・リングの拡張力が小さいほど、ピストン・リング幅が厚いほど、また、ピストン速度が速いほど起こりやすい。

 

 

 

 

解説

 

① ピストン・リングが動かなくなる現象はスティック現象である。

 

② リング溝と密着せずに浮き上がる現象はフラッタ現象である。

 

③ 油膜が切れて、リングとシリンダ壁が直接接触しリングやシリンダ表面に引っかき傷ができる現象は問題のスカッフ現象である。

 

④ ピストンリングの拡張力が弱く、リングの幅が厚く、ピストン速度が速いと起きる現象はフラッタ現象である。

 

 

 

 

 

解答 ③


2G国家試験エンジン問題01の関連問題その3

エンジン01関連問題その3

ピストン・リングのスティック現象に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

①シリンダ壁の油膜が切れる現象をいう。

 

②ピストン・リングがリング溝と密着せずに浮き上がる現象をいう。

 

③ピストン・リングやシリンダの表面に引っかき傷ができる現象をいう。

 

④カーボンやスラッジによりピストン・リングが固着する現象をいう。

 

 

 

解説

 

①、③ シリンダ壁の油膜が切れるとピストンリングやシリンダの表面に引っかき傷ができる。これはスカッフ現象という。

 

② ピストンリングがリング溝の中で浮き上がり、踊る現象はフラッタ現象という。

 

④ カーボンやスラッジによってピストンリングが固着する現象、これがスティック現象という。

 

 

解答 ④

 

 

 

 


2G国家試験エンジン問題01の関連問題その2

エンジン01関連問題その2

ピストン・リングに起こる異常現象のうち、フラッタ現象に関する記述として、適切なものは次のうちどれか

 

①カーボンやスラッジ(燃焼生成物)が固まってピストン・リングが動かなくなる。

 

②ピストン速度が遅いほど起こりやすい。

 

③シリンダ壁の油膜が切れてリングとシリンダ壁が直接接触し、リングやシリンダの表面に引っかき傷ができる。

 

④ピストン・リングの拡張力が小さいほど、ピストン・リング幅が厚いほど、また、ピストン速度が速いほど起こりやすい。

 

 

解説

 

①カーボンやスラッジがリング溝の中で固着してピストンリングが動かなくなることはスティック現象という。フラッタ現象ではない。

 

②フラッタ現象はピストンスピードが速い(高い)ほど起こりやすい。
問題は「ピストン速度が遅いほど」となっていて間違いである。

 

③の文章はスカッフ現象の説明である。

 

④フラッタ現象の説明文である。
ピストンリングの拡張力が弱い、リングの幅が厚くシリンダとの接触面積が広い(接触抵抗が大きい)、ピストン速度が高い(速い)などの条件でフラッタ現象は起きる。

 

 

解答 ④

 


2G国家試験エンジン問題01の関連問題その1

エンジン01関連問題その1

ピストン・リングに起こる異常現象のうち、スティック現象に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

 

①ピストン・リングがリング溝と密着せずに浮き上がる現象をいう。

②シリンダ壁の油膜が切れる現象をいう。

③カーボンやスラッジによりピストン・リングが固着する現象をいう。

④ピストン・リングやシリンダの表面に引っかき傷ができる現象をいう。

 

 

解説

①ピストンのスピードが高すぎるときやリング溝の磨耗などにより溝の中でリングが浮き上がり上下する、これはフラッタ現象という。

②、④エンジンのオーバーヒートやオイルの劣化による油膜の保持力減少などにより、リングがシリンダに直接接触しシリンダに引っかき傷のようなものが入る。これをスカッフ現象という。

③カーボンやスラッジなどがリングとリング溝の中で固着し、リングが動かなくなる現象をスティック現象という。

 

 

解答 ③