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エンジン問題10

問題10

スパーク・プラグに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

①スパーク・プラグの中心電極を細くすると、飛火性が向上すると共に着火性も向上する。

②混合気の空燃比が大き過ぎる場合は、着火ミスは発生しないが、逆に小さ過ぎる場合は、燃焼が円滑に行われないため、着火ミスが発生する。

③着火ミスは、電極の消炎作用が強過ぎるとき、あるいは吸入混合気の流速が高過ぎる(速過ぎる)場合に起きやすい。

④高熱価型プラグは、低熱価型プラグと比較して、火炎にさらされる表面積及びガス・ポケットの容積が小さい。

 

 

 

 

解説

① 正しい文章です。
中心電極が細いため消炎作用が起きにくく火炎核が大きく成長する。

② 混合気の空燃比は薄くても濃くても燃焼は不完全で着火ミスも起きやすい

③ 正しい文章です。
対策としては中心電極の突出量を多くする方法もある。

④ プラグの熱価とは?

プラグ熱価

赤色のガスポケットの面積が大きいほど熱を受けやすく高温になる。
つまり低速回転エンジン向きとなる。

赤色の面積が少ないプラグほど熱を受けにくく放熱しやすいので温度が上がらない冷え型となる。つまり、高速回転エンジン向きということになる。

 

 

解答 ②

 

 

 


エンジン問題09

問題09

電子制御式スロットル装置に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

①電子制御式スロットル・システムのスロットル・ポジション・センサは、スロットル・バルブ・シャフトの同軸上に取り付けられ、スロットル・バルブの開度を検出している。

②スロットル・モータには、応答性がよく消費電力が少ない直流モータが使用されている。

③制御モードがスノー・モードのときは、滑りやすい路面でも良好な操縦性を確保するため、アクセル・ペダルを踏み込んでも通常モードに比べてスロットル・バルブが大きく開かないように制御している。

④一般に電子制御式スロットル・システムのアイドル回転速度制御は、ISCV(アイドル・スピード・コントロール・バルブ)で行っている。

 

 

解説

 

①、② スロットルポジションセンサーはスロットルバルブの軸に直結している。

図の中でスロットルモーターは直流モーター(DCモーター)が使用されている。

電子制御式スロットルバルブ図

 

③スノーモードでは急激に大きなトルクが車輪に伝わらないようにアクセルの踏み込み量に対して少なめに緩慢に開くようになっている。

 

④ISCV(アイドル・スピード・コントロール・バルブ)は通常のスロットルボディーでスロットルが閉じている状態でエンジンに負荷などの変化により回転数に変化が起こったときECUにより、スロットルバルブとは違う通路を通って空気が送り込まれる。吸入空気量が増えるのでECUは燃料を増量し回転数が上がる。

しかし、電子制御式スロットルバルブではECUが直接スロットルバルブの開閉を微調整してエンジン回転数を調整しているのでISCVは必要としない

 

 

解答 ④

 

 

 


エンジン問題08

問題 08

図に示すトランジスタの電流増幅回路において、電流増幅率が25のとき、定格電圧12Vのランプを定格点灯させるために必要なベース電流の最小値として、適切なものは次のうちどれか。ただし、バッテリ及び配線等の抵抗はないものとする。

電流増幅

①2mA

②12.5mA

③20mA

④50mA

 

 

解説

図の回路で可変抵抗値を変えることによってトランジスタのベース電流が変化する。
ベース電流を変えてトランジスタのコレクタ電流を変化させコレクタに直結されているランプを定格点灯させるということです。

定格点灯ということはランプは6Wとなっていて電圧はバッテリーの電圧がトランジスタを介して接続されているので12Vとなる。
ランプの定格点灯ということは6W/12Vとなり、電流は0.5A(500mA)となる。

コレクタに500mA流すためにはトランジスタの電流増幅率が25なので500mA/25とするとコレクタに500mA流れるときのベース電流が解る。
つまり20mAのベース電流を流すことにより、コレクタ電流は500mAとなり、ランプは
500mA×12Vの6Wの定格点灯することになる。

図解すると

電流増幅-1

6W=12V × 0.5A(500mA)

コレクタ電流(500mA)=20mA × 25(増幅率)

いまでは制御回路においてトランジスタはなくてはならない存在です。

 

解答 ③

 

 

以上

 

 


エンジン問題07

問題 07

点火順序が1―5―3―6―2―4の4サイクル直列6シリンダ・エンジンに関する次の文章の(イ)~(ロ)に当てはまるものとして、適切なものは次のうちどれか。

第2シリンダが圧縮上死点のとき、燃焼行程中にあるのは(イ)で、この位置からクランクシャフトを回転方向に600°回転させたとき、バルブがオーバラップの上死点状態にあるのは(ロ)である。

 

①(イ)第3シリンダ(ロ)第1シリンダ

②(イ)第3シリンダ(ロ)第6シリンダ

③(イ)第6シリンダ(ロ)第1シリンダ

④(イ)第6シリンダ(ロ)第6シリンダ

 

 

 

 

解説

4サイクル直列6シリンダ・エンジンのクランクは以下のようになっている。

3

点火順序が1―5―3―6―2―4として第2シリンダが圧縮上死点のとき各シリンダの位置は

3-1

となり、問題で「第2シリンダが圧縮上死点のとき、燃焼行程中にあるのは」、つまり6番である。

また、「クランクを600度回転させる」と言うのは各シリンダのクランク角度が120度だから5つ移動するということになる。

つまり各シリンダの位置は

3-2

このようになり、「バルブがオーバラップの上死点状態」にあるのは排気上死点にある1番

言うことになる。

 

 

 

解答 ③

 

以上

 

 

 

 

 


エンジン問題06

問題 06

エンジンから発生するノッキングを防止するための対策として、不適切なものは次うちどれか。

 

①冷却装置の改良により、冷却水温度の上昇防止を図る

②プラグの位置を燃焼室の中心付近にすることで、火炎伝播距離の短縮を図る。

③点火装置の改良により、点火時期の進み過ぎの防止を図る。

④燃焼室形状を工夫し、混合気に過流を与え、火炎伝播速度を低く(遅く)する。

 

 

 

 

解答 ④

 

 

解説

①、②、③は正しい文章です。

冷却水の温度上昇はノッキングの発生原因になります。
エンジンが過熱すると燃焼ガスの温度が上がり、異常燃焼などが起きやすくなる。

燃焼室に入った燃焼ガスがすべて均等に早く燃焼を済ませることでノッキングの発生を抑えることができる。

点火時期が進み過ぎるとノッキングを起こす。
最近はノックセンサーによりノッキングが起こる前に点火時期を遅らせることによりノッキングは起こさないようになっている。

④燃焼ガスに過流を与えることにより燃焼速度は早くなる。
つまりノッキングは起きにくくなる。
低く(遅く) → 高く(早く)

 

 

以上