問題
油圧式パワー・ステアリングのベーン型オイル・ポンプに関するする記述として、不適切なものは次のうちどれか。
①規定値以上の送油量及び送油圧力にならないように、それぞれフロー・コントロール・バルブ及びプレッシャ・リリーフ・バルブを備えている。
②ハンドルの操舵抵抗が大きくなるとオイル・ポンプの吐出圧力(負荷)も増大する。
③吐出圧力により軸受けに掛かる荷重が平均化されるので、バランス型オイル・ポンプとも呼ばれている。
④吸入口、吐出口は回転軸に対して対象位置にそれぞれ3個所設けてあり、1回転当たり3回分のポンプ作用を行っている。
解説
油圧式パワー・ステアリングのベーン型オイル・ポンプは図のような形をしており、吸入口が二つ吐出口が二つ設けられている。
ロータに組み込まれたベーンが回転による遠心力でカム・リング壁に押し付けられて回転し、その空間にできる容積の変化による吸入と吐出が行われる。
吐出圧力による大きな変化が少ないのでバランス型オイルポンプとも呼ばれている。
本体と別にフロー・コントロール・バルブとプレッシャー・リリーフ・バルブが設けられており、フロー・コントロール・バルブは回転が上がり流量が増えすぎないように規定量に達したらリザーバ・タンクへ戻すようになっている。
プレッシャー・リリーフ・バルブは油圧が規定値以上に上昇しないように制御している。
解答 ④