工学・整備機器 一覧

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工学・整備機器問題05

問題05

次の緒元の自動車がトランスミッションのギヤを第3速にして、エンジンの回転速度2,000min-1、エンジン軸トルク150N・mで走行しているとき、駆動輪の駆動力として、適切なものは次のうちどれか。ただし、伝達による機械損失及びタイヤのスリップはないものとする。


第3速の変速比       :1.3
ファイナル・ギヤの減速比 :4.3
駆動輪の有効半径      :30cm


 

 

①1,397.5N

②2,795N

③4,795N

④5,590 N

 

 

解答  ②

 

 

解説

この場合エンジンのトルクと変速比及び車輪の有効回転半径が関係してきます。
ちなみにエンジンの回転数は直接関係ありません。速度の計算のときは必要になります。

F(駆動力)=T(エンジンのトルク)×変速比(減速比)/有効半径

F=150Nm×1.3×4.3/0.3m=2.795N

となります。

 

 

 

 


工学・整備機器問題04

問題04

ボデーやフレームなどに用いられている塗料の成分のうち、溶剤に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

①塗膜に着色などを与える。

②顔料と樹脂の混合を容易にする働きをする。

③顔料と顔料をつなぎ、塗膜に光沢や硬さなどを与える。

④塗装の仕上がりなどの作業性や塗料の安定性を向上させる。

 

 

解答 ②

 

 

解説

 

①「塗膜に着色などを与える」これは顔料の説明です。
顔料は、着色に用いる粉末で水や油に不溶のもの

②正しい文章
溶剤とは物質を溶かすのに用いる液体

③「顔料と顔料をつなぎ、塗膜に光沢や硬さなどを与える」これは樹脂の説明です。

④「塗装の仕上がりなどの作業性や塗料の安定性を向上させる」これは添加剤の説明文です。

 

以上


工学・整備機器問題03

問題03

ねじとベアリングに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

①「M10×1.25」と表されるおねじの外径は10mmである。

②ローリング・ベアリングのうち、ラジアル・ベアリングには、ボール型、ニードル・ローラ型、テーパ・ローラ型があり、トランスミッションなどに用いられている。

③セルフロッキング・ナットは、ナットの一部に戻り止めを施し、ナットが緩まないようにしている。

④プレーン・ベアリングのうち、つば付き半割り型プレーン・ベアリングは、ラジアル方向とスラスト方向(軸と同じ方向)の力を受ける構造になっている。

 

 

解答  ②

 

 

解説

①「M10×1.25」と表されるおねじの外径は10mmである。
これはその通りであり、ねじの山の外径(直径10mm)をM10という。

②ローリング・ベアリングのうち、ラジアル・ベアリングには、ボール型、ニードル・ローラ型、テーパ・ローラ型があり、トランスミッションなどに用いられている。

これが間違いの文章でテーパ・ローラ型をシンドリカル・ローラ型に置き換えると正しい文章になる。
テーパ・ローラー型ベアリングはハブ・ベアリングなどに使用されている。

③セルフロッキング・ナットは、ナットの一部に戻り止めを施し、ナットが緩まないようにしている。緩み止めナットとも言い、ナイロンやフリクションリング等を使って摩擦抵抗などにより戻り止めにしている。

④プレーン・ベアリングのうち、つば付き半割り型プレーン・ベアリングは、ラジアル方向とスラスト方向(軸と同じ方向)の力を受ける構造になっている。
この文章はそのまま正しい文章です。

 

以上


工学・整備機器問題02

問題02

図に示す電気回路において、次の文章の(    )に当てはまるものとして、適切なものはどれか。ただし、バッテリ及び配線等の抵抗はないものとする。

12V用の電球を12Vの電源に接続したときの抵抗が6Ωである場合、この状態で3時間使用したときの電力量は(    )である。

 

電気回路01

①6Wh

②9Wh

③24Wh

④72Wh

 

解答 ④

 

 

解説

単純な回路なので基本に忠実に解いてみましょう。

E=IR から I=2A
P=EI から P=24W
電力量は =P × 時間  だから 電力量=24×3h = 72Wh となる。

直接求めるなら

P=IE  E=IR から I=E/R  となり  P=IR に I の所に I=E/R を代入すると
P=E/R×E となり P=E×E/R  になる。 更に電力量=P×h だから

数値を入れると Ph=12×12/6 ×3  計算すると Ph=144/6×3   Ph=144/2  Ph=72Whとなる。

 

以上

 


工学・整備機器問題01

問題01

自動車の材料に用いられている鉄鋼に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

①炭素鋼は、硬鋼と軟鋼に大別され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が少ない。

②球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化するためにマグネシウムなどの金属を加えたもので、クランクシャフトなどに使用されている

③合金鋳鉄は、普通鋳鉄にクロム、モリブデン、ニッケルなどの金属を一種類又は数種類加えたもので、カムシャフトやシリンダ・ライナなどに使用されている。

④普通鋳鉄は、破断面がねずみ色で、フライホイールやブレーキ・ドラムなどに使用されている。

 

 

解答 ①

 

 

解説

① これが解答です。
炭素鋼は、硬鋼と軟鋼に大別され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が多い
炭素の含有量が多いほど鋼は硬くなる。

②球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化するためにマグネシウムなどの金属を加えたもので、クランクシャフトなどに使用されている

③合金鋳鉄は、普通鋳鉄にクロム、モリブデン、ニッケルなどの金属を一種類又は数種類加えたもので、カムシャフトやシリンダ・ライナなどに使用されている。

④普通鋳鉄は、破断面がねずみ色で、フライホイールやブレーキ・ドラムなどに使用されている。

 

以上