問題
前進4段の電子制御式ATのトルク・コンバータに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
①コンバータ・レンジでは、速度比に比例して伝達効率が上昇する。
②カップリング・レンジでは、トルクの増大作用は行われない。
③クラッチ・ポイントの速度比は、一般に0.8~0.9程度である。
④トルク比は、タービン・ランナが停止(速度比ゼロ)しているときが最大である。
解説
電子制御式ATのトルク・コンバータについて次の図を見てみると

①コンバータ・レンジでは、速度比に比例して伝達効率が上昇する。
とはならず、途中から上昇が緩慢になり、やがて下降気味になる。
②カップリング・レンジでは、トルクの増大作用は行われない。
クラッチポイントからカップリングレンジに入ると横ばいとなりトルクの増大は行われない。
③クラッチ・ポイントの速度比は、一般に0.8~0.9程度である。
その通り、クラッチポイントの速度比は約0.8~0.9程度である。
④トルク比は、タービン・ランナが停止(速度比ゼロ)しているときが最大である。
速度比ゼロのときが一番トルクは大きく平均で1.7~2.7くらいである。
速度比ゼロのときのトルク比をストールトルク比という。
解答 ①
画像参照:
https://www.google.co.jp/search?q=at%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%BF&sa=X&rlz=1C1VFKB_enJP610JP612&espv=2&biw=1280&bih=852&tbm=isch&tbo=u&source=univ&ved=0CDAQsARqFQoTCNrNkNf15MgCFaMYpgod4ekNzg#imgdii=ykpCQ0pbK1LoAM%3A%3BykpCQ0pbK1LoAM%3A%3BKCxDldKnfj7GIM%3A&imgrc=ykpCQ0pbK1LoAM%3A