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法令問題03

問題03

「道路運送車両の保安基準」及び「道路運送車両の保安基準の細目に定める告示」に照らし、長さ4.20m、幅1.50m、乗車定員5人の小型四輪自動車の後退灯の基準に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

①後退灯の数は、1個又は2個であること。

②後退灯は、その照明部の上縁の高さが地上1.8m以下、下縁の高さが0.2m以上となるように取り付けられなければならない。

③後退灯の灯光の色は、白色又は赤色であること。

④後退灯は、昼間にその後方200mの距離から点灯を確認できるものであり、かつ、その照射光線は、他の交通を妨げないものであること。

 

 

 

解答 ①

 

 

 

解説

 

①後退灯の数は、1個又は2個であること。
後退灯は、3つ以上取り付けることはできない。となっています。

 

②後退灯は、その照明部の上縁の高さが地上1.8m以下、下縁の高さが0.2m以上となるように取り付けられなければならない。

これは間違いで、

後退灯は、その照明部の上縁の高さが地上1.2m以下、下縁の高さが0.25m以上となるように取り付けなければならない。
が正しい。

 

③後退灯の灯光の色は、白色又は赤色であること。

これは間違いで、

後退灯の灯光の色は、白色であること。
が正しい。

 

④後退灯は、昼間にその後方200mの距離から点灯を確認できるものであり、かつ、その照射光線は、他の交通を妨げないものであること。

これは間違いで、

後退灯は、昼間にその後方100mの距離から点灯を確認できるものであり、かつ、その照射光線は、他の交通を妨げないものであること。
が正しい。

 

以上


法令問題02

問題02

「道路運送車両法」及び「道路運送車両法施行規則」に照らし、小型四輪自動車の分解整備に該当しないものは次のうちどれか。

 

①かじ取り装置のギヤ・ボックス・リンク装置の連結部を取り外して行う自動車の整備

②走行装置のリア・アクスル・シャフトを取り外して行う自動車の整備

③制動装置のマスタ・シリンダを取り外して行う自動車の整備

④緩衝装置のコイルばねを取り外して行う自動車の整備

 

 

 

 

 

解答  ④

 

 

解説

分解整備の定義はピッと線引きできないところがある。
①と③は分解整備だろうと思うのだが、②と④の差は?
リヤ・アクスル・シャフトを取り外すとき、ブレーキを分解することになるのがキーポイントでしょうね。

そういう風に考えるか、法令に関しては暗記していくつもりのほうが気が楽かもしれません。

 

以上

 


工学・整備機器問題05

問題05

次の緒元の自動車がトランスミッションのギヤを第3速にして、エンジンの回転速度2,000min-1、エンジン軸トルク150N・mで走行しているとき、駆動輪の駆動力として、適切なものは次のうちどれか。ただし、伝達による機械損失及びタイヤのスリップはないものとする。


第3速の変速比       :1.3
ファイナル・ギヤの減速比 :4.3
駆動輪の有効半径      :30cm


 

 

①1,397.5N

②2,795N

③4,795N

④5,590 N

 

 

解答  ②

 

 

解説

この場合エンジンのトルクと変速比及び車輪の有効回転半径が関係してきます。
ちなみにエンジンの回転数は直接関係ありません。速度の計算のときは必要になります。

F(駆動力)=T(エンジンのトルク)×変速比(減速比)/有効半径

F=150Nm×1.3×4.3/0.3m=2.795N

となります。

 

 

 

 


シャシ問題04

問題04

前進4段のロックアップ機構付き電子制御式ATのトルク・コンバータに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

①クラッチ・ポイントの速度比は、一般に0.8~0.9程度である。

②カップリング・レンジでは、トルクの増大作用は行われない。

③トルク比は、タービン・ランナが停止(速度比ゼロ)しているときが最大である。

④コンバータ・レンジでは、速度比に比例して伝達効率が上昇する。

 

 

解答 ④

 

解説

①クラッチ・ポイントは、コンバータ・レンジとカップリング・レンジのつなぎ目に位置し、その速度比は一般に0.8~0.9ほどであるから正しい。

②カップリング・レンジでは、トルクの増大作用は行われない。
これはステータが空転し始めた点がクラッチ・ポイントといい、クラッチ・ポイント以降をカップリング・レンジと呼び、ステータからのトルク増大はなくなる。

③トルク比は、タービン・ランナが停止(速度比ゼロ)しているときが最大である。
トルク比はタービン・ランナが停止しているとき最大になります。このときをストール・トルク比といい、一般的に2.0~2.5程度です。

カップリング・レンジでは、速度比に比例して伝達効率が上昇する。とすれば正しい文章となる。

 

以上


シャシ問題02

問題02

CVT(スチール・ベルトを用いたベルト式無段変速機)に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

①スチール・ベルトは、多数のエレメントと多層のスチール・バンド1本で構成されている。

②スチール・ベルトは、エレメントの引っ張り作用によって動力が伝達されている。

③プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が低いときは、プーリの溝幅が狭くなるため、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は大きくなる

④コントロール・ユニットは、車両走行状態に適したプーリ比(変速比)となるようにプライマリ・プーリの可動シーブ(油圧室)に掛かる作動油圧を制御している。

 

 

解答 ④

 

 

解説

①正しくは「スチール・ベルトは、多数のエレメントと多層のスチール・バンド2本で構成されている。」

②正しくは「プーリーからの駆動力はスチール・ベルトにびっしり配置され、隣り合ったエレメントからエレメントへの圧力として伝達されその圧縮作用によって動力が伝達されている。」

③正しくは「プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が低いときは、プーリの溝幅が広くなるため、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は小さくなる。」

④ 正解

 

以上