スカッフ現象、アンダカット型リング、フラッタ現象 一覧

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エンジン問題11

問題11

ピストン・リングに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

(1) スカッフ現象は、オイルの不良や過度の荷重が加わったとき、あるいはオーバーヒート
した場合などに起こりやすい。
(2) アンダ・カット型のコンプレッション・リングは、外周下面がカットされた形状に
なっており、一般にセカンド・リングに用いられている。
(3) フラッタ現象が起きると、ピストン・リングの機能が損なわれ、ガス漏れによる
エンジン出力の低下、オイル消費量、リング溝やリング上下面の異常摩擦などが促進
される。
(4) ピストン・リングには、耐摩耗性、耐熱性及びオイル保持性などが要求されるため、
一般にコンプレッション・リングの材料はアルミニウム合金で、オイル・リングは
ケルメット又はアルミニウム合金で作られている。

 

 

 

解説

 

①これは正しい文章です。
スカッフ現象はリングとシリンダの間の油膜が切れてシリンダに傷が入ることを言う。

②これも正しい文章です。
アンダカット型リングはオイルを掻き落とす性能に優れているのでセカンドリングに
よく利用されている。

③これも正しい文章です。
フラッタ現象はリング溝などの摩耗や、ピストンスピードが高すぎたりすることによ
り、リングが溝の中で浮き上がり振動する現象で出力の低下やさらに溝の摩耗が促進
される。

④これが不適切な文章である。
正しくはコンプレッションリングには一般に特殊鋼または炭素鋼が、オイルリングには
炭素鋼が使用される。

 

 

解答 ④