火炎核、燃焼、火炎伝播 一覧

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エンジン問題12

問題

図に示すガソリン・エンジンにおける燃焼と圧力変化に関する記述として、不適切なもの
次のうちどれか。

(1) 吸入行程で吸入された混合気は、圧縮行程で生じる圧縮熱によって温度が約400℃まで
上昇し、点火されやすい状態となる。

 

(2) A点で点火すると、点火部を中心とする小範囲の混合気が燃焼を起こし、その燃焼熱に
よってB点から急速に火炎伝播して急激な燃焼が行われる。

 

(3) A-B間は点火された部分の混合気が燃焼、拡大して燃焼を継続し得るだけの火炎核を形成
する期間である。

 

(4) B点から本格的に燃焼が広がり、C点でシリンダ内が最高圧力になると同時に燃焼が終了
する。

 

 

 

解説

① これは適切な文章です。
注目は混合気が圧縮により約400℃まで上昇し、着火しやすくなるということ。

 

② これも適切な文章です。
ここで覚えたいことはプラグの火花が発生しても瞬時に混合気全体が燃焼を始める
のではなく、まず、プラグの火花の周りに火炎核という火種ができることである。
AからBまでの間で火炎核が生成され、そこから一気に混合気が燃焼を始めるのである。

 

③ これも適切な文章です。
②で説明したのでそれを参照してください。

 

④ これが不適切な文章です。
何が不適切かというとC点で最高燃焼圧力になるのは正しいが、燃焼はC点では終わらず
D点で終わる。

解答 ④